朝になるべくきちんとした服に着替えて、I駅へ行き、仕事の方と会う。コスプレのようだと思いながらも、真面目な眼鏡をかけて、考えつく限りの礼儀正しい言葉で話した。顔から感情を読めないようにする、という打ち合わせの基本中の基本で、ブランクがあって苦労した。掃除や料理や平和なお母さん達と暮していたことで、楽していた。自然と精神の方にもぜい肉がついていたに違いない。
書き仕事のリミットは今週末まで時間をもらった。自分は書くこと全般に時間がかかるので、この状態での日記がしんどい。半分寝ながら考えているので、はっと起きたらキーボードの字が、てんてててててててててててい、みたいに、押しっぱなし表示になっていた。この短文を書くのに、3時間かかった計算だ。しっかりやれ。
書き仕事のリミットは今週末まで時間をもらった。自分は書くこと全般に時間がかかるので、この状態での日記がしんどい。半分寝ながら考えているので、はっと起きたらキーボードの字が、てんてててててててててててい、みたいに、押しっぱなし表示になっていた。この短文を書くのに、3時間かかった計算だ。しっかりやれ。
PR
目の充血が治った。まだ少し痛むけれど、これなら仕事も出来る。眼科……は、ためらわれたので、一日中眼鏡をかけて過ごした。目はなんとなく恐い器官だなあと思う。
そういえば、私の祖母は片方の目が義眼だった。糖尿病を悪化させて目を失った気の毒な経緯だったが、手術の時の話を、布団で添い寝してもらいながら聞いたのが忘れられない。お医者さんが二人ががりで、鋏で、ばちんと目の両端を切るのだそうだ。祖母はその音を口で、ばちんと真似して言った。そして、義眼のいつも必ず正面を向いている目と、きちんと動く目の両方を私に向けて、寂しげに微笑んだ。
義眼は外すことも出来たそうだけど、祖母はそんな風な場面を見せたことはなかった。見てしまったら私はきっと物凄く怖がったと思う。孤独な人だったけど、私はおとなしい祖母が大好きだった。祖母は親に棄てられた子で、苦労だけで一生涯を終えてしまったような人だったと、大人になってから聞いた。ばちんの目は、きっと悲しいことばかり見てきた目だったと思う。
そういえば、私の祖母は片方の目が義眼だった。糖尿病を悪化させて目を失った気の毒な経緯だったが、手術の時の話を、布団で添い寝してもらいながら聞いたのが忘れられない。お医者さんが二人ががりで、鋏で、ばちんと目の両端を切るのだそうだ。祖母はその音を口で、ばちんと真似して言った。そして、義眼のいつも必ず正面を向いている目と、きちんと動く目の両方を私に向けて、寂しげに微笑んだ。
義眼は外すことも出来たそうだけど、祖母はそんな風な場面を見せたことはなかった。見てしまったら私はきっと物凄く怖がったと思う。孤独な人だったけど、私はおとなしい祖母が大好きだった。祖母は親に棄てられた子で、苦労だけで一生涯を終えてしまったような人だったと、大人になってから聞いた。ばちんの目は、きっと悲しいことばかり見てきた目だったと思う。
本来の〆切日は今日で、朝6時まで起きてタイプを打っていた。原稿はまだ完成しない。周囲が明るくなると頭が動かなくなった。娘に朝ご飯を食べさせて学校へ送り出した後、2時間ほど仮眠をとってE駅の喫茶店に向かった。役員の打ち合わせ兼ランチ会の約束があって、まだ切り替わらない頭で電車に揺られていると、窓外の東京は再びの雪景色で、昨日降った雪がまだ大分残っている。日ざしは明るく、空は薄青かった。東京中の公園で何百、何千個の雪だるまが作られたのだろうか。大人が作ったと思われる手の込んだ雪だるまが、幾つも転がっているのを見かけた。
夕方仮眠をとっていたら、蜂に刺されたような痛みで目が覚める。片目を押さえてたまらず鏡を見ると、涙がえんえんと溢れ、右目が充血している。コンタクトを一昼夜つけていたせいで痛めてしまったらしい。パソコンに向かうと視力が定まらずに難儀した。これは大失敗。明日眼科に行くことにする。
夕方仮眠をとっていたら、蜂に刺されたような痛みで目が覚める。片目を押さえてたまらず鏡を見ると、涙がえんえんと溢れ、右目が充血している。コンタクトを一昼夜つけていたせいで痛めてしまったらしい。パソコンに向かうと視力が定まらずに難儀した。これは大失敗。明日眼科に行くことにする。