二週間ほど前になるだろうか、娘は最も頼りになる相談相手として、去年担任だった先生に手紙を出していた。すでに今年3月に他校に転勤されていて、仕事外のフォローなのに、家にお電話を下さった。娘が受話器を取るなり、ウワーッと大声で泣いたので、誰か死人でも出たかと驚いたが、娘が言うには人生初めての嬉し泣きだったという。30分位、娘はずっと涙を拭きながら喋っていた。
最後に受話器を代わると、以前と少しも変わらない声が聞こえ、話していると私まで、この人なら学級崩壊など、ちょちょいと解決しそうな気さえしてくるのだった。勿論、先生をもう頼る訳にはいかないけれど、また大きな恩を受けた人が増えた、と思った。電話を切ったあと現実が戻ってきた。娘は、勇気が百おく倍になった、と言って、布団に入っても寝付けない様子だった。
最後に受話器を代わると、以前と少しも変わらない声が聞こえ、話していると私まで、この人なら学級崩壊など、ちょちょいと解決しそうな気さえしてくるのだった。勿論、先生をもう頼る訳にはいかないけれど、また大きな恩を受けた人が増えた、と思った。電話を切ったあと現実が戻ってきた。娘は、勇気が百おく倍になった、と言って、布団に入っても寝付けない様子だった。
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