今日は小学校が代休。娘を連れて電車を乗り継ぎ、S駅にある日本映画学校に行く。地下にある学生達の教室に入っていくと、クラスの全員で脚本についての討論をしている。状況はあまり進展していないようだ。空いていた椅子に座って、学生のやりとりをうつむいて聞く。顔をあげると、目の前の壁にはサッカーのベッカム選手のポスターが貼ってあり、「50円かえせ!」と吹き出しマークが描かれている。
教室にT先生がいらっしゃる。娘を見て、おお随分大きくなったじゃないか、と大声で笑った。拙い私の指導を責めもせず、よろしく頼むな、とまた頭を下げられた。自分は何か先生に叱られるよりも、先生の額の方が身に染みる。
脚本チームと向かい合って話す。学生がうまく書き出せないのは、学生のせいではないと気がついた。指導を一旦引き受けた以上、力を出し惜しみしている場合ではないのだった。
帰り道、疲れて電車に乗る。上手くいって欲しいと親心のように願う。メンバーの皆に情が湧いてきた。娘は温和しく座席で漫画を読んでいる。電車の流れる車窓を見ていたら、ふと、昔の同期が目の前に現れた。何か微笑してしまう寂しさだ。もう会うこともない仲間や、苦労するためだけにあったかのような、実習作品の数々や。
教室にT先生がいらっしゃる。娘を見て、おお随分大きくなったじゃないか、と大声で笑った。拙い私の指導を責めもせず、よろしく頼むな、とまた頭を下げられた。自分は何か先生に叱られるよりも、先生の額の方が身に染みる。
脚本チームと向かい合って話す。学生がうまく書き出せないのは、学生のせいではないと気がついた。指導を一旦引き受けた以上、力を出し惜しみしている場合ではないのだった。
帰り道、疲れて電車に乗る。上手くいって欲しいと親心のように願う。メンバーの皆に情が湧いてきた。娘は温和しく座席で漫画を読んでいる。電車の流れる車窓を見ていたら、ふと、昔の同期が目の前に現れた。何か微笑してしまう寂しさだ。もう会うこともない仲間や、苦労するためだけにあったかのような、実習作品の数々や。
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