茨城での暮らしは、東京の暮らしと少しもリンクしない。いつもの通り荷支度をしながら、手帳を眺めて予定の確認をする。自分がふたりいて、携帯で連絡など取り合いながら暮らしていけたら、どんなに良いだろう。
今日は心が眠っている。午前中は娘をピアノ教室へと送り出し、家でひとり家事をする。誰とも話をしていない。テレビをつける。直ぐに消す。調子がでない。メダカの水槽に水を足す。酷い事がしたくなり、割り箸で外敵のふりをして追いかけまわす。透明だった子供達はすっかりミニメダカの姿になっていた。父と母にあたるメダカは、自分達の卵がすぐ隣の水槽でこんなに孵ったとは夢にも思わないだろう。そろそろ一緒の水槽に入れて反応をみたいが、彼らに親子の認識能力があるだろうか。「あらあんた、餌が沢山入ってきた。この小さい小魚うまいのよね」「おいお前!食べる前にそいつの顔を見ろ。お、俺達そっくりじゃねーか……生き別れの子だぞ、おい……!」「パパー!」みたいな。メダカは迷惑そうに私の割り箸から逃げ回っていた。
茨城生活を、全く違う基準でルールを作って暮らそう。このままでは、きっと自分は通いきれなくなってしまうだろう。
夕方、闇おでんを持って東京に帰宅。マンションの周辺に甘い香りが漂っていた。今年初めてのキンモクセイの花。
今日は心が眠っている。午前中は娘をピアノ教室へと送り出し、家でひとり家事をする。誰とも話をしていない。テレビをつける。直ぐに消す。調子がでない。メダカの水槽に水を足す。酷い事がしたくなり、割り箸で外敵のふりをして追いかけまわす。透明だった子供達はすっかりミニメダカの姿になっていた。父と母にあたるメダカは、自分達の卵がすぐ隣の水槽でこんなに孵ったとは夢にも思わないだろう。そろそろ一緒の水槽に入れて反応をみたいが、彼らに親子の認識能力があるだろうか。「あらあんた、餌が沢山入ってきた。この小さい小魚うまいのよね」「おいお前!食べる前にそいつの顔を見ろ。お、俺達そっくりじゃねーか……生き別れの子だぞ、おい……!」「パパー!」みたいな。メダカは迷惑そうに私の割り箸から逃げ回っていた。
茨城生活を、全く違う基準でルールを作って暮らそう。このままでは、きっと自分は通いきれなくなってしまうだろう。
夕方、闇おでんを持って東京に帰宅。マンションの周辺に甘い香りが漂っていた。今年初めてのキンモクセイの花。
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