もっと簡単に、鉛筆で描いた線でよいから、具体的な形で記せるようになりたい。簡単に考えてみたところで、人生は簡単にはならない、と言ったのは小林秀雄だった。口の中で呟いてみると、自分は同じ所を回っているのだ、という、いつもの結論しか出ない。私には、雑草のようにそこら辺で息絶えているような、道が待っているように思う。
朝は茨城、昼過ぎには東京。毎週しているのと同じ時刻、1時15分に立ち上がって、身支度を調える。娘と義母が出発の時間になっても姿を見せない。部屋の中からピアノの音が聞こえた。あと、5分、あと5分、と歌を歌いながら、庭を見に行った。青すぎるような空に、紅葉した樹の葉が、風に揺れて綺麗だ。
朝は茨城、昼過ぎには東京。毎週しているのと同じ時刻、1時15分に立ち上がって、身支度を調える。娘と義母が出発の時間になっても姿を見せない。部屋の中からピアノの音が聞こえた。あと、5分、あと5分、と歌を歌いながら、庭を見に行った。青すぎるような空に、紅葉した樹の葉が、風に揺れて綺麗だ。
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