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人間になればよかった...
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お母さん友達のYさんが、甘い葡萄を一房持って家を訪ねてくれた。知り合いに農家の方がいるという。今日は家に籠もっていたから、友達と話すのが純粋に喜びだった。気兼ねのない会話をして心和んだ。夜、娘がクラスの人間関係で少し悩んでいることを布団の中で知る。娘は頑張れるだろうか。親が介入した方がいいのだろうか。話したらちょっとすっきりした、と言う。ぽんぽんと背中を叩くと、すやすやと眠った。
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カレンダーを見ると仕事の〆切まであと4日、いつの間にか背後に鎌が迫っていた。随分時間はあった筈なのに、みんな綺麗に蒸発してしまった。
自宅に戻って、少しずつ始める。仕事中は頭のあんこが飛び散って、掃除が大変だから、日記は、しばらく短文にしようと思う。
茨城、金曜日。B先生宅への通り道に、大きな枇杷の実らしきものが青葉の間から顔を覗かせている。その見知らぬお宅には、食べられる植物が庭に沢山植えてあるらしく、わたしはいつの季節にも、なにかしら実を見てはじりじりする、というサイクルを繰り返している。枇杷らしき実はいつ頃食べ頃か判らないが、まだ固そうだ。しかもこの見知らぬ主は、実の収穫をしている気配がなく、それがますます、胸の中のじりじりを増すのだった。
そういえば、B先生の教室に通いだしたのは去年のこの時期ではなかったか。初回が9月25日。同じ立ち位置から枝を見上げて、石でも当てようかと考えたのを思い出した。
バレエの稽古をしてから帰宅。夜間撮影で意識朦朧としている相棒の介抱をした。夕方、二週間ぶりの茨城へ出発。
踊りの木曜日。朝に身支度をしていたら、徹夜帰りの相棒が帰ってきた。家で寝られるのは2時間だけですぐ出発するという。今夜も夜通し撮影だそうで、聞いていて体が心配になる。台風の影響もあるだろうし、最も良い予定表を組んで現場は動いているのだとは思うが、スタッフの方も含め、最後まで無事に済んで欲しいと祈るばかりだ。
家を出てI駅へ向かう。何かをするというのは、人を思うだとか、仕事をするだとか、結局その時間だけの事ではなくて、一人でいる時に頭の中で考え続ける時間を含めて、何かをしているに違いなく、それは寝ている時、意識しない時にも作用している脅迫的な声なのだが、書き仕事の分野では、この脅迫の有る無しで出来が違ってくるように思うのだった。だけどバレエを始めて、一人でいる時にはうっかり踊ってしまう、という怖ろしい時間帯が出来てしまった気がする。
水曜日。希望に満ちた心で近所のスーパーに出かける。さて、と棚を見ていったら、肉も魚も野菜もみな、シールの金額が細かく増えている。微差であっても全部足した時は、支払うお札の数が一枚変わる。地域によって事情は変わると思うが、近場に限って言うと、お店が乾いてきたというか、殺伐としてきたというか、お買い得だか判らない感じの品を見かけることも多くなった。商品を手にとっては戻して、値札をまじまじと見る。生きている限りは人と陣取り合戦だ。今の私にはそれがしんどい。
普通の火曜日、娘を起こして学校に送り出した。玄関先で昨日のトラウマが頭をよぎる。娘もこっちを見て、今日は普通の日だよね、と言い残して駆けていった。
書き物仕事は危険水域まで潜らず、表面ばかりで進まない。追い込まないといけない。自分の為にする空想ではないのである。怖いだの、出来ないだのと言っている場合ではなく、海の底に緑の玉が眠っているのである。取りに行こうが行くまいが、いつまでも在り続けるのだとまずは信じること、その次に、それを見に行く勇気があるかどうか、自分に聞くことだ。
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