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人間になればよかった...
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見ていると、書く端から字が死んでいく。読み返したり、遠目で眺める事も必要だけど、じっと見ていると堅く硬直して、意味のない羅列になる。我慢して見つめているとまた動き出すので、すぐ消さないで少し待ってみる。自分は書き終わった文章に興味があるのではなく、書いていく作業自体に強い関心を持っている。なにをやっているんだろう?という感じ。
点と線と曲線。一文字が一日の暗喩なら、文章は一週間の暗喩、一年、十年、そんな風に生きた運動を重ねていって、句読点がうたれ、全体で正体が判るということ、今更のように驚く。字もやはり命の仲間に違いない。無機質のようで、寿命まである。やはりおろそかには扱えない。
字に限らず、なんでも仕事は一生懸命やってみるものだ、と思う。その仕事固有の面白さが少しずつ判ってくる。字に私の命を分け与えるのではなく、字が私に形をくれるのだ。私は不安定な曲線の羅列から、いずれ安定した真直ぐな線になるだろう。真直ぐな線は、心電図が停止した後の映像にも似ている。曲線の無意味な羅列は、生命そのものだ。字の仕事を通じて、良い曲線を重ねられたらと思う。
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