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人間になればよかった...
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相棒が仕事先で珍説を聞いてきた。最近、東京周辺で大雨ばかり降っているのは、中国でオリンピック対策に行われた人工雨の工作が、今になって日本上空に作用しているせいだとか。なんだか笑ってしまった。
毎日には終りがなくて、どこかで打ち切る事になるのだけど、その打ち切りどころが判らなくなった。今夜を越えていかれないと、もう二度と書けない気がした。勿論ただの気のせいだ。この低いハードル、私の全力で越える高さだったようだ。
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今夜の東京は大雨に雷で、日記をつけていると時折外からすごい音がする。深夜に電車で帰ってきた相棒の話だと、もう何回も落ちた音がしてたよという。濡れると判っていて窓を少し開けると、傘を差さないで徘徊しているジャージ姿の人がいて、こんな晩にどうしたんだろうと気持が脱線する。
夕方は、夏休みの自由研究として、娘がサーターアンダーギーを作った。菓子のルーツをネットで調べ、手を洗うところから試食までの写真撮影を手伝った。私は名前の頭をサンダーだと思い込んでいたが、調べていたら、サーターだった。そうか、サンダーアーダギー、サーターアンダーギー、もう覚える自信がない。もういい、今度から沖縄ドーナツと勝手に呼ぶことに決めた。娘には一番簡単な配合のレシピを探して渡したのだが、もたもた作っていた割には仕上がりは上々、満面の笑みの写真を残してやることが出来た。
考えあぐんでいる時間、日に日に長くなり支障きたす。毎日、明日がある。明日、明日と追っていったら、どこに着くかわからない。弱い魂が頑張るには、外の刺激が必要だ。
暮らしの方程式、さらに、もつれる。むつかしく考えない。外界を、受け取って、送り出す。呼吸と同じ。
昼、なつかしい声がして、引越した娘の大親友がドアの前に立っていた。東京まで来る用事があって我が家に立ち寄ってくれたらしい。娘は瞬間、ばんざいをして、名前を大声で呼んだ。女の子の方も玄関で両手をあげた。二人は子犬がじゃれるように抱き合い、日が暮れるまで遊んでいた。
深夜、相棒がどす黒い顔で帰ってきた。友達のことで死ぬほど辛がっていた。家の中はお通夜のよう、隣にいてかける言葉がなく、背中をさすって慰めた。
休日らしい日。小糠雨の降る中、娘と喪服のクリーニングなど取りに行く。しずくの冷たさに、夏が終わったなあと思う。
二度目のサンダーアーダギー、配合を変えてみる。駄目だ。私に沖縄の心は再現出来ないというのか?……眉間に皺をよせて試食していると、娘は、げっ、またまたサンダーアーダギー!と覗きこむなり言った。大皿に盛った握りこぶし大の菓子は、夜には全部無くなっていたが、さすがに心なしか母子共肥ってきた感じがする。沖縄の方言で「砂糖、油、あげー」サンダーアーダギー、だそうだから、相当の高カロリー、さすが南国の食べ物だけはある。三回目に近日挑戦だ。
小雨の降るS駅で、元同期Kちゃんと待ち合わせた。今日は彼女の書いた脚本を読む約束だった。コーヒーを奢ってもらって、一時間半、話をした。彼女はほんの少し緊張している風だった。14年前に専門学校で同じゼミにいたのに、在学中彼女の書いたものを全く読んだ事がなく、書くのが嫌いなのかと思っていた。だから私にとっても初体験だった。脚本はその人の長所短所、考え方の癖、私的体験、ぜんぶ貝のむき身のように丸出しなので、読んでいると、ほんとうにその人の柔らかな内側を手で触っている気がする。凄く怖い人の作品になると、読んでいるこちら側の殻を割り、逆に触ってくるので、防戦一方になる。自分の印象では、Kちゃんは一生懸命考える人で、書くことにいい加減な人ではなくその反対だった。脚本の勉強をして、不器用な自分は得をしたことが沢山あった。彼女もきっと、この先も続けていく人なのだろう。
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