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人間になればよかった...
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昨夜の大根は糠漬けにした。今日夜中に食べ頃を迎えたので、大きな一切れを取り出して、部屋で食べた。誰もいない寒い部屋に寂しい音がしている。食べ終わったけれど、いいアイデアは出ない。
浅く漬かった考えを、古漬けの考えに足そうとすると、味がちぐはぐになってしまう。脚本の直しは本当にむつかしい。
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今日から娘の冬休み、茨城で朝を迎えた。風は冷たいけれど快晴で、布団を干しがてら、日向ぼっこをする。白い光の場所に寝転んでいたら、これだけで充分な恩恵を受けていると感じる。空が奇麗で、呼吸ができて、娘が隣で笑っている、これ以上何の幸福を望むことがあるだろう。
夜、相棒から脚本の直しの依頼。撮影協力して下さる店舗から、訂正要請があったようで、少しむつかしい。悩む。庭から抜いてきた大根を、バットのように振りながらアイデアを練る。やっぱり大根じゃ出ない。
N町の親しい友人に会いに、H町へ行く。以前使っていた喫茶店で、彼女と向かい合ってコーヒーを飲んだ。なにもかも、報われた。自分が知る限り、彼女は今もっとも幸福な日々を送っている。何度となく語ってきた彼女の物語は、今日でおしまいにする。これでまた普通のお茶が飲めるね。
今夜中、こうやって漂流していようか。他に出来ないなら、苦しいことが決まりなら、いつまでも悩み続ければいい。心の正体、どこも切りとれない。切りとれないのだから、書けない。行き止まりでも、一文字打てば、それが日記の痕跡になる。長い、長い、幻。
クリスマスだ、世界中の人の思いが渦巻いているこの夜だ。暗い部屋で一人であてのない日記を書いて、これから眠っている娘の枕元に、プレゼントを置いてくる。これも生涯つきつづける、嘘の仲間なのだろう。
窓の外は、ほのかに発光している。
心臓の違和感、時々おこる。ネズミのように小心者だから、四六時中ドキドキしている訳だった。とはいえ、不安が不安を呼ばないように、今日はほとんど家の中でおとなしく過ごした。心臓の心音は音符に置き換えると、実に複雑な音色を奏でるらしく、以前テレビでその音楽を聴いたが、なんともいえない現代音楽風だった。一方、心臓病を患う人の心音で作られた音楽は、単調で、棒のようなそっけないメロディを奏でた。勿論美しくはなく、ただ計測した数値を元に作られた2曲の音楽だったけれど、当たり前に意識せず打つ心臓を思う度、時折思い出している。
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