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人間になればよかった...
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五月の連休。茨城と東京半々ずつ過ごすことにして、今日は茨城二日目だ。
運転していると田植えしている人をよく見かける。義母曰く、この辺の農家はゴールデンウイークに植えると決まっているのだそうだ。この一日二日で、緑の点々が縦に並んでいる田んぼばかりになった。
小沼家の方も、今年畑に植える苗を買いに出かけた。農家専門の店で、倉庫のような所に説明のない品種が無愛想に並んでいる。茄子も胡瓜も随分種類があるものだ。義母と娘とあれこれ言いながら数本ずつ取っていく。義母はオーソドックスなのが好み、私は風変わりが好み、娘は可愛い名前のついた苗が好みだ。
毎年人間も野菜も少しずつ変わっていく。義母はもう沢山歩く事は出来ないし、四年生の娘は苗を見ただけではしゃぐ事はなくなった。指を折って数えると、七年もやっている、随分と時が流れたのだ。
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青春は終ってしまったし、手の皺、口元の皺は、深くなるだけだ。
私は、私が今までしてきた事の結果通り、歳をとるだろう。
とても自分の事とは思われない。
普通の街で、何ひとつ代わり映えのない人生を、
本人だけは、切実に、
真実と感じて、暮らしている。

今夜、家族と歩いた夜の道が、やわらかくカーブしていた。

この数行を、何時間もかけて
真顔で書いているわたしは、病気なのかな。
書けなくて、時計の針ばかり動くこんな夜は、知識人の立派な著作を参考にしたくなる。だけど、蛇行している心の方が遥かに自分らしい過ごし方をしている。字の隙間から漏れた記録に値しない存在が本来で、毎日つけているのだから、誰かの為でなく自分の為に、今夜も必要な一日だ。一向に面白くなくても、しつこくさえあれば自分の心性のまま前進しているのだろう、と思うしかない。
朝までかかるのも、普通になってしまった。
この先もいろいろな事がある。ずっと続いていくだろう。覚悟の問題だ。自分の現実を引き受けるということだ。
夕方、久しぶりに家族3人で外出しようという話になる。I駅周辺の歩行者天国の道を、大勢の人に混じって歩く。
私では、相棒の話し相手にはならない。
とはいっても、どうにもこうにも面倒な、細々とした暮らしの方は、自分の方に、一日の長がある。
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