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人間になればよかった...
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日曜日。夜明けの夢、白い阿修羅像に追いかけられる。異様に長い手と、全方向についている顔で、どこに隠れても見つかった。阿修羅というのは、やっぱり普段から怒ってるんだ、と馬鹿な事を真剣に考えた。起きたら窓が開いていて、まだ外を走っているんじゃないか、という気がした。
レスラーのM選手がリングで事故死したニュースを知った。体を張る、命を張る、ということは、健康な時なら言えるけれど、不調の時には怖くてとても実践できないなと思う。
ボロボロの体を、だましだまし、酷使して、使っていたのだろう。本当に寂しい。対戦相手だった選手も、頑張って欲しいと思う。
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娘の学校公開日。珍しく相棒も行くという。初めてだから娘は相当喜ぶなあと思いながら、二人で真面目な服に着替えて出かけた。
廊下をどんどん歩いていくと、人気者の先生の教室はワッと楽しそうに沸いている。不評の先生の教室はお葬式のようで、こちらの胃も痛くなりそうだった。保護者で満員になった娘の教室では算数の授業をやっていて、ベテランの女性の先生がよく通る声で喋っていた。折れ線グラフの表が黒板に貼られていて、大阪とシドニーの気温比べをしている。娘は相棒に気が付いて、本当に嬉しそうな顔になった。
娘は、私よりずっとエコ活動に詳しいし、国際問題やら、自分達で出来る小さな取り組みに真剣な関心を寄せている。自分が子供の頃は、秀才と落ちこぼれの高低差はかなりあったように思うが、今の子はほとんどの子が間違えないし、ベテランの女性の先生は、どの子も均等に発言させていた。昔と比べて駄目な子も放っておかれなくなったと思う。私は、今の小学校の方が、昔自分が通っていた小学校の雰囲気よりずっと好きだ。
校門の外に出ると、日差しが強くて夏の気配だった。相棒は「授業ってのは、眠いもんだな」と一言だけ言って、ぶらぶら歩き出した。
銀色の棺が二つ、並んで隣の火葬場まで機械で運ばれていく。
後に続いて、喪服の集団がついていく。山の真ん中に作られた斎場は緑のなだらかな丘が延々と続いて、空が随分と広く見えている。
故人のお二人を知らないなりに、頭を垂れて悲しみを感じ取ろうと思っているのだが、ここのお家の流儀が独特で、自分には感情が渇いているように見えるのだった。涙涙の葬式とは全く違っている。喪服を着て、葬列に参加している自分も、何か人工の空の下にいるようだ。色々な家があり、色々な弔いがあるのだとつくづく感じた。
今回の喪主をしている50歳を越えた息子さんが、現実感を伴わないのか、明るく歩いていた。
頭の中で、バレエのピアノ曲が繰り返し流れている。テレビの音も。やることが沢山あって、玉突き事故のように不具合が積み重なっていくと、時々こうなる。普段は好きでも嫌いでもない曲だ。脳の回路ってどうなっているのかな。
相棒が夜に店屋物を取ってくれた。今夜は休んで、明日頑張ろう。
娘は、クラスメートとの関係で、悩んでいたのだった。今日は明るく学校に出かけていった。
茨城の義母から電話があり、親戚の方が立て続けに二人も亡くなったと言う。痰をからませた事故で叔父さんが亡くなり、奥さんは葬式の準備をしていて、玄関でいきなり倒れたそうだ。金曜日、お葬式に参加することになった。
Yちゃんと電車に乗って上野駅へ行った。ルーブル美術館企画展を観に行くつもりが、会場に入るまで80分待ちだと言われた。行列のすさまじさを上回る熱意がなかったから、あっさり諦めて、適当な喫茶店を探した。Yちゃんは自分の生い立ちを話した。それは悲しい思い出だった。頭上から誰かが見ている気がした。私達のテーブルの上にはお茶が二つとポットがのっていた。Yちゃんの周りが少し明るくなっているようで、Y子をよろしく頼みます、とその方は私に頭を下げていた。霊感などはないから、これは私の夢らしかった。
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