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人間になればよかった...
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旅の2日目。シーサーが屋根に沢山いて、いちいち見る度に沖縄だ、と驚いている。ここの光は体に当たると痛くて、開放感というよりは、気弱になってしまう。昼、初めて沖縄の海というものを見た。一生来る事はないだろうと思っていた場所に立っているのだった。
今は夜で、最小限の設備がついたゲストハウスに着いた。ここで三泊する予定だ。



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昼に羽田空港へ出発して、夜、初めての沖縄県那覇市へ着いた。お盆が終わったせいか、インフルエンザの影響か判らないけれど、飛行機は空席が目立っていた。今回の旅は家族と一緒だから、気が抜けて道中はぼうっとしそうだ。
ここでもパソコンが使えない為、携帯で日記を付けている。沖縄の印象は、暑さ以外にまだ何も考えられない状態だ。北国育ちの自分をこんなに自覚したのは、初めてだ。



娘の夏休みもあと一週間ほどを残すだけとなった。義母と別れて東京へ戻った。
旅支度をする為に相棒と途中駅のI駅で待ち合わせた。明日から四日間、沖縄旅行に出かける。この日を迎えるために1年前から『おきなわばこ』を作り、娘が取り立て屋となって毎月決まった額を貯金していた。未納の月は娘が箱にメモを貼り付けて『ママは来月○○円はらう』等と鬼のように監視された。そんな思い出深い作業の集大成が明日だというのに、彼の地では怖ろしい新型インフルエンザが流行していて、行く前から不安が頭をよぎるのだった。うがい、手洗い、人混みを避ける、あとは運に頼るしかない。相棒と娘を見ると2人はあまり心配していないようだ。
私は暗い性格なのか、今旅行することが適切なのか、しかし今更どうして止められようかと、嘆き節が頭の中をエンドレスで流れているのだけど、楽観する事の下手な人間なのかも知れない。二、三の店を回って、日焼け止めなどを買い込んだ。
妹さん一家は大きく手を振って車で帰っていった。義母と娘と私はいつまでも手を振っていた。夏の大行事が終って、義母はしばらく動き回っていたが、急にガタガタッと疲労感が襲ってきたらしく「あざらしさん、お母ちゃんは限界です」と笑って、食卓にうつ伏せてぐうぐう眠りだした。昨日辺りから義母は寝てばかりいる。仰向けになって寝ている時もあるし、畳に横になっている時もある。相棒にも、妹さんにも、似ている顔だな、と思って眺める。
私も嫁いで10年、義母の楽屋裏を見る機会が多くなってきた。
午前中、昨日の残骸の片付けをし終ったところで、笑顔が作れなくなり、神経が変だなという感じで気持ち悪くなってきて、1時間ほどベッドで休憩させてもらった。その間、いいような悪いような不連続の夢をずっと見ていた。子供達が急須と茶碗をお盆に入れて運んできた。そして、身体があたたまりますよ。と言いながら、熱い日本茶を目の前で注いでくれた。
小沼妹さん家族とは、明日に別れる事になるのだけど、こうやって子供達と話したり、一緒に遊んだりしたことは、夏の暑さと密接に繋がった記憶として、きっと自分の中に長く残ると思う。
茨城、最良の天気。今日は小沼家が主催するバーベキュー大会で、大人と子供合せて総勢16人、もう計算しようにも両手では指が足りず、足の指も動かして数え、早朝から深夜まで精一杯働いた。本当にむつかしいのは、人と一緒に咲くことだと思い付いても、実際はイカの洗い方とか、花火セットのほどき方とか、家と庭との数え切れない往復とか、そういう個の作業が真剣に生きるという言葉の偽りない作業で、どの集団の中でも自分のやり方はあまり変わらないのだし、そう簡単に変えられないのだと、煙まみれの体と痛む足腰を椅子に横たえながら今考えた。
1自分の役目を果たすこと、2自分を隠さないこと、3自分の為の休憩も取ること。
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