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人間になればよかった...
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今日は風邪でもひいたらしい。吐き気が少し。布団で横になって体内での攻防をじっと忍ぶ。
娘は七才になった。毎日ランドセルを背負って帰ってくる。もう立派に育って一人前だ。今夜は娘に日記を手伝ってもらうことにした。じゃあ、頼むよ。

みんなのきもち 
             小ぬま こあざらし
きもちがかなしい
きもちがやさしい
きもちがないてる
きもちがうれしい
きもちがつらい
きもちがへん
みんなのきもちが
わかったよ

それでいいや。おわり。と言って、娘は自分の部屋に行ってしまった。この後どうやって終わるんだよ。

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道具は、結局ずぶ濡れになっていた。昨日の続きなんて誰も気にしてないさ。
1ミリずつ、少しずつ生活が進んでいく。夕方東京に戻る。今晩の日記は食べた天ぷらについて書こうと思う。

天ぷらは小沼家には特別な思い入れのあるメニューらしく、毎週のように食べていた家庭の味だったらしい。結婚してから私は天ぷらを上手に揚げる必要に迫られた。ちなみに私は実家で天ぷらを食べた経験が皆無だった。
煮えたぎる油をじっと見ていると、追い詰められるような気がした。味のイメージがまるでない。失敗を繰り返すこと十数回、天ぷらノイローゼになる手前で凄い人が現れた。茨城で法事があった時、天ぷら上手と親族の間で評判のおばちゃんが、いとも易々と、素晴らしい天ぷらを揚げていたのだ。私はその名人に教えを請うたのである。
おばちゃん曰く、素材のスライスした厚さに勝負がかかっている。厚く切ったら衣が油を吸ってしまう。薄く切ったら、食べた時に具合がよろしくない。素人がおいしく天麩羅を作る為には、とにかく厚さが適正であること、これが一番肝要だということだった。そして油の温度は、揚げるというより、煮るようなかげんで、ことこと、ことことと揚げれば良いのだという。油はどこにでもある安い油でよく、油を切る紙も名人は新聞紙でやっていた。「いつ油から引き揚げたら良いですか」と聞くあざらしに「箸でぶすっと刺せばいいんだ」とこれまた無造作な解答がかえってきた。出来上がった天ぷらは、出来たては勿論のこと、翌朝になっても油がほとんど滲んでおらず、冷たいまま食べても非常においしかった。
材料を切る時に細心の注意を払うようになってから、あざらしの天ぷらは格段に良くなり、今は目をつぶっていても天ぷらを揚げられるようになった。今まで不得手だった方、ご参考まで。
どこでもドアで茨城県笠間市に到着。昨晩は久しぶりにぐっすり眠ることが出来た。 こちらの天気は曇天。今にも雨が降り出しそうで降らないという、行動範囲に迷う一日だ。 おぬまさん実家の庭を清掃する為、小型の草刈り機を使う。一ヶ月ほど前に近所のホームセンターで購入したのだが、これが素人にはなかなか手ごわい代物だ。2本のナイロン紐が高速で回転する仕組みになっていて、切れ味は金属刃となんら変わらない。草でも柴でも小石でもなんでもぶっとばす。 始めはおそるおそる動かしていたのだが、最近では植木の根元を傷つける程の大胆さで使うようになり、雑草どころか置いてあるバケツまで蹴散らす有り様。自分の顔に小石が飛んできても、舌打ちして作業を続けるほどずうずうしくなった。慣れとはおそろしい。 ここまで書いたところで、外では恐ろしげな雷雲がわいてきた。今一時間ほど刈った後でお茶で一服しながら書いていたのである。やばい雨ふってきた。日記書いてる間に状況が変化した。成長を続ける雑草との闘いは、まだまだ続くことだろう。なんて悠長に〆の言葉を書いてる間に雷。道具を片づけに外へ走りだす。
朝型生活と夜型生活がぶつかり合って困っている。試しに朝に書いてみることにした。
どうしてそうかは判らないけれど、書き仕事をする時はいつも夜時間で、煙草を吸いコーヒーを飲み、徹夜で原稿に向きあうことが多い。夕鶴が機を織るのに羽根を抜くみたいに不健康だけど、同業者の方なら同じような苦労をされている事と思う。
一方、子育ては真面目に朝ご飯を作り、部屋の整頓をし、清潔な環境で優しい雰囲気でやらなければいけない。規則正しい暮らしを心がけ、夜は早々と電気を消して就寝。お母さん達なら誰でも同じような苦労をされていることだろう。
陽と陰。アクセルとブレーキいっしょに踏んでる。融合する訳ないだろ。どこに進みたいんだ。
なぜ毎日更新にこだわったかというと……ぶうぶう文句を言わない人間に生まれ変わりたいからです。寝不足が続く。結局は寝たいだけなんだ。
苦労が続きそうだ。もっと体力をつけます。あと気力も。このままではキン肉マンの仲間である「超人」になれそうだ。それは妖怪の守備範囲と少し違う気がする。
目に映る景色は、いろんな人達の影を残していく。
本日Y地下鉄線にて。電車に乗り込んだ私は、いつものように空いていた座席に腰を下ろした。ふと顔をあげると、向かい側に座っている中年の男がこちらを見ながら唇を動かしているのに気づいた。
『つ・ぎ・は・お・ま・え・だ・』
わたしは男の唇の動きから、その不気味な呟きを読み取った。中年の男は伏し目にして黙っていた。わたしはまもなく別の駅で降りた。通り過ぎていく電車の窓を見ると、男のぼさぼさ頭がすーっと横に流れていった。

日記復活に伴って、家の片付けが全然出来なくなった。日記どうしようかと思って一日が経っていく。

文章の神様の懐に抱かれて、子供の頃から私は沢山の駄文を書き散らしてきた。喋ることよりも書く事の方がずっと好きだった。いつも言いそびれた事、判らなかった事、行き場のなかった気持を、文章に託して書いてきた。
呼吸のように、字を書く事で自分を楽にしていた。
数年前、あろうことか私はその文章の神様に唾して、妖怪人間の自分を心から格好悪いと思い、書く世界を疎ましいと思ってしまったのだ。
その罰として、神様は私から妄想を取り上げると、二度とここに来るなと厳しく言われた。
人前で無様な自分をさらすのが怖くなった。そういうことを直したいと思って今は書いている。また隠したところで、世間の方はとっくにお見通しなのだと悟ったのは、ごく最近の話だ。

日記を毎日続けてみたら、もっと適当に書ける様になるだろうか。少しずつ、いい加減に、続けていけたらと祈るような気持だ。
今日は池袋に娘と出かけて、おかずの代わりに鯛焼きを買った。

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