集団下校

今日も小学校へ。地域班毎に子供の行列に付いて、集団下校の練習をした。他のお母さん達と歩きながら、自分はやはり人間未満で変人だから、シナリオの話を考えている方が性に合っているんだなと思う。学校の位置も、スーパーの位置も、把握が未だままならない。人から見れば孤独だろうか。空を仰ぎ、川を見て、ありもしない始まりと終りを空想しているのは。
書き物が、今夜はかなり進めることが出来た。嬉しい。

パトロール

夕方、小学校へ向かう。保護者が行う安全パトロールに参加する。知らないお母さん方と校門で待ち合わせて、蛍光色のチョッキを着て、一時間ほど街のあちこちを歩き回った。防犯ブザーを持って、何か危険なことはないかと見て回る仕事なのだけど、子供など何処に行っても遊んでいない。公園で遊ぶのも低学年だけよ、うちの子は公園で遊んでもつまんないって言うのよ、と隣のお母さんが言う。ほんとうに公園にもいない。道路工事の大人だけが働いていた。
誰も守る必要のなかったパトロールは無事終わり、家に帰って、何か気の抜けたような後味だけが、ぽっかりと残った。

回復

睡眠をとって仕事を休んだ。身体は元通りに回復して通常の心になった。今から自分をまた追い込んでいく自信がない。６０点でも５０点でも構わない、３０点の出来でも構わないから、書き上げてしまわなくてはいけなかった。
今ストレスから解放されてどうする。それでもありがたいことに、まだ数日は作業を続けることが許されている。諦めないで話の核を探してみよう。

葛根湯

おしまいが近い。身体の元気も足りない。
話す能力より、聴く能力の方が重要なんだなと気が付く。書く能力よりは話す能力だとずっと感じていたけど、話す能力よりは聴く能力だ。他人の話を正しく聴いていれば、原材料も歪んでないし、持てる量も自然に増えている筈なのだから。
東京に戻って、体温が低くてしんどい。葛根湯を飲ませてもらって、ぼーっとした頭でこれを書く。

梅の蕾

茨城の空は高く、梅の花が咲きかけている。娘と義母はゲームのＷｉｉボードで遊んでいる。後ろから見ていると、二人の出す記録はかなりの僅差で、年齢が離れているにもかかわらず、絶好のライバル関係になっている。６２歳離れた好敵手か。
夜の一番いい時間に日記にとりかかって、書き終わった後ほっとして眠くなる失敗を避けるために、今夜は早めにつけることにした。下手な仕事でも終わりまでやろうと思う。自己批判はあとだ。勇気、勇気。

窓

身体に具体的な不調が現れて、それに比例して精神的なきつさが軽減された。痛いと考えている内は頭を使わなくていいという、人体の作戦がそういう状態を生みだすのだろう。同居している仏がまだ仏なのをいいことに、少し休憩をさせてもらった。休んでいても、夢に出てくる。いっそ続きを教えて欲しいよ、と起き上がってから夢にぼやく。今週末には終わらせて、あちこちの人にかけた迷惑を取り返そう。
茨城に行く日なので夕方に出発。久しぶりに外出して雑踏にもまれると、心臓の違和感を感じる。電車に乗りこむと胸がどきどきして、なるべく窓外を見てやり過ごした。ガラスに四角い広告のシールが貼ってあって、「足取りが重く、息切れがする……」ドキドキ、「人ごみで立ちくらみが……」くらくら、こんな方には救心をどうぞ、と書いてある。まさに今その症状にやられてるよ。救心を買ってみようかと広告を眺めながら考える。