読みかけの本を一冊断念した。何かを知れば知るほど、知る事は案外不便なことだと思えてきた。もうそれを捨ててしまうことは出来ないから。この先は自分のあんこ頭にふさわしいものを、丁寧に選んで暮らして行けたらと願う。絶望を記した読書の時は、量を制限しよう。自分が人を信頼して、明るく暮らす為の知識は簡単に失われる。信頼は、誤解なのかも知れないからだ。真実ばかりを食べていたら、私は簡単におかしくなってしまう。過去に無秩序に取り込まれた情報は、もう自分の許容量を超えている事ははっきりした。
曇天。日曜日の茨城は静か。今日は親メダカの水槽に、若者になった子メダカを2匹だけ入れてみた。前回、親が子を食べたので、いざとなったら子を救いだせるよう、網を用意して状況を見つめた。親メダカは一瞬、まじまじと我が子を眺めた後、ヒレで抱き合った。感動の再会だった。親は攻撃しなかった。子メダカは下の方を泳いでいる。
昼過ぎに特急電車に乗って東京へ戻る。ホームでおぬまお母さんが手を振っている。この生活がなるべく長く続けられるように。帰り道の駅の階段を上がると、雨がひとしきり降ってきた。娘と手をつなぐと、ぷにっと温かかった。ただこれだけでも、雨に感謝の気持が湧くというものだ。二人で走って歩道を渡ると、ちょうど青信号ばかりで嬉しかった。
曇天。日曜日の茨城は静か。今日は親メダカの水槽に、若者になった子メダカを2匹だけ入れてみた。前回、親が子を食べたので、いざとなったら子を救いだせるよう、網を用意して状況を見つめた。親メダカは一瞬、まじまじと我が子を眺めた後、ヒレで抱き合った。感動の再会だった。親は攻撃しなかった。子メダカは下の方を泳いでいる。
昼過ぎに特急電車に乗って東京へ戻る。ホームでおぬまお母さんが手を振っている。この生活がなるべく長く続けられるように。帰り道の駅の階段を上がると、雨がひとしきり降ってきた。娘と手をつなぐと、ぷにっと温かかった。ただこれだけでも、雨に感謝の気持が湧くというものだ。二人で走って歩道を渡ると、ちょうど青信号ばかりで嬉しかった。
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