コートを着て外出するには暖かすぎる日。東京の桜はもうじき開花だそうだけど、気象予報によれば温暖化の影響で時期がばらついたり、咲かずに枯れる蕾も出るそうだ。美しさの中にも陰気さを感じる気候の話がよく聞かれる。いつか一枝の桜も咲かない春が来る。娘が大人になる頃にはどの位進行しているのだろう。それでも娘の子供の代は、それを当たり前のように思って平気で暮らすに違いないのだが。
仕事は依然スローペースで、今のところは家事をしながら平行して机に向かう。もっと速度を上げないと締め切りに間に合わない。買い物袋をぶらさげて、桜の蕾の下を通りかかると、裸の枝ばかりだ。
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