バレエでは足先を床にすりつけるので、ピンク色の布靴を履く。白や黒のも売っているけれど、ピンクが主流だ。皮製もある。この靴は滅多に洗わない。洗うと縮んだりよれたりして、あまり良くないようだ。そのくせ丈夫なので、何年でも履ける。地味な稽古で、同じ基本の動作をこつこつと繰り返している。そんなに優雅な時間でもないと思うことがある。何十、何百回と足をすりつけて、毎レッスンのたびにやる。足先の描く軌跡は個人で少しずつ違うらしく、そこを通るとその人だけの美しさが発揮される道があるらしい。足を出すたびに位置が違っているようでは駄目で、同じ軌跡を正確に辿れるように、足に覚えさせなければならない。何回やっても、S先生に指導を受ける。何度でも何度でも、根気よく欠点を直していく事しか上達の道はないようだ。
朝起きて、朝だと思う。外は嵐のよう、まだ夢の続きにいる気がする。酷い強風の中、娘を学校へ送り出して、一時間も経たない内に雨が止んだ。可哀想に、あの時間歩いて傘を壊した子どもが何人もいるのだろう。
体調は本調子とは言えないが、B先生のストレッチ教室へ出かけた。途中の遊歩道で、雨の日には決まって川を見る。案の定、川は大量の泥水を流して凶暴化していた。ふと、人間の頭のように見える黒いものが沈んでいるのが見え、どう見ても髪の毛そっくりで、死体ではと思いしばらく凝視した。あれはかつらでもあったのだろうか?
今日の踊りはいつも以上に集中出来た。出来ない仕草が一つ出来るようになり、心がざわざわしなかった。身体と心が同じ動きをとっていた気がした。嬉しかったけれど、いい時と悪い時、どんな法則で差が出るのか、全然判らないなと思う。
体調は本調子とは言えないが、B先生のストレッチ教室へ出かけた。途中の遊歩道で、雨の日には決まって川を見る。案の定、川は大量の泥水を流して凶暴化していた。ふと、人間の頭のように見える黒いものが沈んでいるのが見え、どう見ても髪の毛そっくりで、死体ではと思いしばらく凝視した。あれはかつらでもあったのだろうか?
今日の踊りはいつも以上に集中出来た。出来ない仕草が一つ出来るようになり、心がざわざわしなかった。身体と心が同じ動きをとっていた気がした。嬉しかったけれど、いい時と悪い時、どんな法則で差が出るのか、全然判らないなと思う。