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人間になればよかった...
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友達のYさんと待ち合わせて、近所の洋食屋さんでランチをした。お魚のメイン料理にケーキとコーヒーを付けて、二時間ほとんどずっと会話していた。つくづく自分は男の人の真似はできない。戦いは疲れる。孤独は耐え難い。
ケーキの上に、甘いアーモンドがのっていた。気が弱ってきて、もう負けると思ったけれど、フォークで刺して一口で食べた。
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街がまた新しくなっていく。他の人に交じって歩きながら、時間に背中を押されているような気持がする。時間をさかさまに進むのは心だけだ。いつもなにかを待っているうちに、次から次へと別れがやってきた。今度からは、きちんと別れを知っている人間になりたい。なにも待っていたくない。
お母さん友達のMさん親子と、遅くまで色々話をする。相棒不在、娘と二人でごはんの予定だったから、一緒に料理を作って食べた。
人生の複雑さ、人の心のむつかしさ。Mさんは、呼吸して、ご飯を一口食べた。この人も、さっき、心が動いていた。他人の心は、皆、のぞいてはいけないものだ。
ばいばい、自分。どんどん、字が遠ざかる。
ひな人形の雛壇を一人で黙々と作る。笏だの扇だの、柄杓だの、実際の現物を見たことがないから、どっちの手に持たせるのやら、位置をずらしたり戻したり、一時間近くかかってやっと出来た。なんとなく何処かが間違って仕上がっていた。来週末に茨城に来る時は三月三日を過ぎるから、またすぐ片付ける予定だ。今見て、次はしまうだけ。人形達は物言わず、こっちを正眼で見ている。なんとなく、手をついて謝る。
昼過ぎに東京の自宅にUターンして、溜まっていた家事などをする。
朝に相棒がゆうばり国際ファンタスティック映画祭に向けて出発。そのまま北海道に住むのかと聞きたくなるほど徹底的に防寒対策を研究していたのがおぬまさんらしい。三日で戻ってくるとのこと。
私は週末恒例の茨城へ。娘を連れて昼の特急電車に乗る。窓の景色は流れに流れる。移動って何のためにするのだろう。世界の欠け片を、みんなで蒔いているのかも知れない。芽を出し育っていく世界を見届けることはできないが、みんなで毎日運んで、いるのである。景色は流れに流れる。
雪がみぞれになって降る珍しい日。夕方に娘を相棒に預けて、大都会S駅にある成人指定映画館へ初めて出かけた。元同期のMくんが書いた作品が映画化されて、今日はその初日だった。裸の女性が大写しになった看板の間をくぐって階段を降りていくと、がらんと静まりかえったロビー、数人の男性がゆっくりと歩いている。暗い劇場に入るのは正直勇気がいったが、Mくんがついていてくれたので随分心強かった。
映画は音響設備があまり良くなくて、聞き取りにくいシーンが幾つかあったが、画だけでも大体概要はつかめた。ピンク映画でありながら宗教的奇跡を題材にして、扇情的というよりは清らかな印象さえあった不思議な作品だったと思う。しかし人は、どうして人はこんな苦しい思いをして生きているのだろう、という疑問が、個人的な疑問が頭を巡っていた。私にとっては性交にうち震える二人のラストも罪を思わせるものでしかなかった。
Mくんはもっと殺伐とした世界観で描いていたそうだが、映画の印象はかなり柔らかいもので、監督の計算がどのように働いたのかも興味深かった。来月の月刊シナリオに掲載されるそうなので読んでみようと思う。
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