今日は100のバイトで失敗をした。レジに立っているとお客さんが2人同時に並んだ。1人目のレジを打ち終わった後に「領収書下さい」と言われたので、急いで作って、お渡しした。20秒くらいはかかったと思う。次の男性に「お待たせ致しました」と笑顔で言って顔を上げると、相手の怒りで血走った目が見えた。「あのバカ女が!領収書いるならいるって、早く言えよ」イライラが頂点に達したらしく「こんなもん買うのに、結構待たされるなんてよ」と食パンをレジ台に放った。「不愉快な思いをさせまして大変申し訳ございませんでした」とお詫びをして、作業を続けたが、相手の男性は腹立ちが収まらないらしく、レシートとお釣りを渡すと「レシートいい!」とはねのけるようにして帰っていった。2人だから対応できると思ったけれど、1人でも並んだら、レジ応援を頼めば良かった。相棒も、コンビニで待つほどバカらしいものはない、と話していたから、男性は特に厭な気持になるのかも知れない。接客の時に手が震えて、直るのに五分位かかった。
玩具屋で重たいプレゼントを買って、ぶら下げるように歩いていると、街ではサンタの帽子を被った人が色々な仕事をしていた。色の白い女性サンタの太腿が、薄い冬の陽を浴びている。カードローンの看板を持った老年の男性は、信号のところであくびをしていた。クリスマスの時期は毎年何となく怖ろしいし、腕は痛かったけれど、だからといって、自分には信仰を持つ勇気もないのだった。
家の郵便受けに封筒が入っていて、差出人を見ると、今年十月に学校を去った1人目の担任Y先生からだった。娘宛のもので、多分クラス全員の子供に贈ったのだろう。手のひらに収まる小さなカードに短いメッセージが添えてあった。『Oさん やさしい気持をありがとうございます。元気ももらいました。よいお年をお迎え下さい Y 』ご自身の住所は書かれていなかった。この数ヶ月、先生はずっと苦しんでいたんだな、と思った。
家の郵便受けに封筒が入っていて、差出人を見ると、今年十月に学校を去った1人目の担任Y先生からだった。娘宛のもので、多分クラス全員の子供に贈ったのだろう。手のひらに収まる小さなカードに短いメッセージが添えてあった。『Oさん やさしい気持をありがとうございます。元気ももらいました。よいお年をお迎え下さい Y 』ご自身の住所は書かれていなかった。この数ヶ月、先生はずっと苦しんでいたんだな、と思った。